明けましておめでとうございます

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明けましておめでとうございます。昨年度はほとんど更新されていない状態で申し訳ございません。本年度は何とか再開しようと思っております。世の中は厳しく不安に満ちた年明けですが、皆様にとって良い年になりますように!

ミツキの箱庭ペンダントを
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携帯の方がパソコンからでも読みやすいのでお薦めです。

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短編集ダーク


ミツキの箱庭ペンダントとは
内容が全く違いますが
暇つぶしにもってこいです!

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アナザー・サイド・オブ・ザ・ムーン作品一覧

Top001

下らないのが多いですが
暇つぶしにどうぞ!

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ミツキの箱庭ペンダント(アニメバージョン新ミツキ絵)

アニメバージョン新ミツキ絵ですが、ちょっとイメージと似てないかもしれませんので、ニューキャラにしようかとも…

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「こんにちは!更新しておりませんが、新たな冒険したいと思っておりますので、今後もよろしくです。下の絵は箱庭ペンダント内の遠浅ビーチでターちゃんに写してもらった写真です」

Anime_03_n

「箱庭ペンダント内ですので、ペンダントは装着できないのです。うに~。最近は箱庭内ニート状態になっており申し訳ございません。ふに~」 ということですべてにおいて更新がされてない状態申し訳ございませんが、続けて行きたいと思っております。

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徒然、ミツキの箱庭ペンダント

ミツキの箱庭ペンダント(読むテレビドラマ風味のSF下らなアクション)についてです。

最近、どうも時間が取れなくて新作が書けない状態で、申し訳ございません。

なんとか、更新できる材料として、前回の第二話「カニちゃん危機一髪!」バージョンのミツキ絵を少~しだけ手直しした画像をとりあえずアップしております。 ミツキ本人に前よりも近くなっております。

まあ、違うバージョンの絵を描きたいところなのですが、スラスラと描ける性質ではないので、これが、精一杯です。

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ミツキからの不定期挨拶

「うに~、皆さんお元気ですか?東京や埼玉は桜が満開ですが、花粉も凄そうです。グシュン!フニッ、私もいつの間に!まあ、致し方ないです。皆さんは大丈夫ですか?昔から花粉は飛んでいるのに最近になって、花粉症が増えてきたのは不思議です。それはまだいいほうで最近は無意味にいきなり刺されたり被害に巻き込まれる事件が多発しておりますので、慣れた場所でも注意して行動して下さいね。なんて言える立場ではない私ですが、第二話で酔ったちゅらりんが叫んでいたようにサムライニッポンと言うだけあって刃物持った人多すぎるようです。社会は普通が無くてすべてが極端か限定マニア的なものばかりが増えてきているようで恐いです。今日は用事があって満員電車に乗りましたが、閲覧スペースを確保して携帯電話を必死に見て、自分の世界に浸っている若者やサラリーマンがおりました。逆にその背後で、携帯電話閲覧スペース分狭くなった場所で辛く窮屈そうに耐えている人たちを目にしました。幸せそうな人が一層幸せになり、その分のしわ寄せを被っている人がいる。けれど、幸せな人はそんなの関係ないと存在すら知ろうとしない日本社会の縮図が見えて憂鬱になりました。まあ、私も知らないで人に迷惑かけているかもしれないけれど、恐ろしい感じがいたします。こういう状態が拡大するとそれを絞める強制マナーも比例して拡大して、益々自由がなくなり窮屈な社会になりそうです。自由と安らぎを謳歌したい私としては、箱庭内ニートになってしまいたい気持ちが増加してきておりますが、箱庭内という広い逃げ道があることは申し訳ない限りです。よって、安らぎと心の自由と、前よりも広大な冒険を読者の皆様に提供しなければと新たな冒険譚開始したいところですが、中々始まらず申し訳ない限りでございます。前二回分の冒険譚はそのまま掲載しておりますので、自由いつでも箱庭に遊びに来てくださいね。では、皆さん、健康には気をつけてあまり無理せずに。辛い世の中に皆様それぞれの光を見出せるよう願っております」

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Mituki080309_2

               ↑ ↑ ↑

アニメバージョンミツキを描きましたが、ちょっと本人と似ていないようです。他に応用できるかもしれませんが、時間がありましたら、服や影の描き方など習得し、この絵も徐々に改良過程の画像アップしていこうと思います。

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現在ブランク中

なかなか始まらない次回作ですが、現在思考の停止状態が続いておりまして、もうしばらくかかりそうです。

かといって待っている方は皆無に等しい状態ですが、例え少数でも読んでくださる方のために新たな面白い話を考えたいと思っております。

そこで、今回は徐々に手直ししているミツキの新画像をアップいたしました。今までよりも本人に近い絵となりましたが、まだまだです。

今後も、画像のバージョンアップを含めて、更新を忘れずにしていこうと思っております。

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「レアなミツキファンの皆様、次回作が中々書かれず申し訳ございません。うに~。私は元気にしておりますが、皆様はお元気ですか?皆様の心と体が健康でありますように願っております。ではでは、またの冒険をお待ちください」

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ミツキから皆様へ、新年のご挨拶

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ミツキ「皆様、新年明けましておめでとうございます!昨年度は2作目を何とか終えることができ、今はのんびりとターちゃんのご両親のご実家でじっちゃん、ばっちゃん共々お正月を楽しんでおります。えっ、東京の部屋?うに~、中途半端に掃除した状態で、散らかったままで、相変わらす駄目駄目ですね。フニッ。で、今年度は2作目が大作になりすぎたため短編を手始めに掲載して、順調に行けば3作目に突入したいと思っております。それとなにより皆様にとって良い年になりますように!そして、今年度もよろしくお願い申し上げます」

↓お薦め!携帯小説版ミツキです。↓
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ミツキ「短編集ダーククリスマス&年末特大号に 特別出演しておりま~す!全く違った雰囲気の作品集ですが、暇つぶしにちょうど良い長さですのでお薦めです!」

短編集ダーク本編は下をクリックでケータイ小説で読めます。
短編集ダーク

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携帯版ミツキの箱庭ペンダント更新報告

だいぶ更新しておりませんで、申し訳ございません。

今はご訪問者数も一日0人~2人くらいが通り過ぎて行くのが継続しております。

更新時も似たようなものでしたが・・・

よほどつまらなく魅力がないという事はわかっておりますので、

止めればいいのですが、今後も続けていこうと思っております。

最近は携帯サイト内の絵を一部新しいのに入れ替えておりますので、

暇つぶしに覗いてみてください。

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ということでミツキからも、超レアな読者の皆様にご挨拶。

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ミツキ「急に寒くなってきましたので、皆さん風邪には気をつけてくださいね。

秋の夜長にミツキの箱庭ペンダントを携帯で読んで暖まって、

いい夢みてくださいね。

えっ?もう冬?うに~そうですね。

えっ?もう読んだ?ふに~、新作遅くてすみません。

えっ?悪夢にうなされた?うにふに、それに関してはなんともかんとも・・・

まあ、そんなことでもいいので、感想書いてくれたら一層うれしいです。

そこまで、読者はいないって?読む気もしないって?

はっぷはっぷ。私が悪いのかな?ぶひゃひゃ。

そんな底辺をさまよい続ける駄目人間ですが、めげずに行きましょう!

それより、新作ですね。

えっ?もういいよ?うに~」

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ミツキからの挨拶

次回只今、考慮中!

次回更新、第二話に登場した箱庭の仲間達や道具、敵星人の紹介にしようか。短編をアップしようか内容を検討中です。更新遅れて申し訳ないとのことで、ミツキちゃんからも皆様にご挨拶したいとのことで、来てもらいました。ではでは、ミツキちゃんお願いいたしま~す!

Mitukiup02_4 「は~い、皆さん、こんにちは!最近更新されてなくてすみません。うに~。それと急に寒くなってきたので風邪には気をつけてくださいね。えっ?このごろ同じ画像ばっかり?同じ服ばっかり?はっぷはっぷ、そういえば…。えっ、それに私の絵も飽きてきた?ぶひゃひゃ、ふに~。確かにそうかもしれませんね。皆様には申し訳ない限りです。それでも、訪れてくださった皆様には作者と共に感謝いたしております。ありがとうございます。そして、しばし、お待ちを。あまりにお待たせするようでしたら、また意味無くここに挨拶しにきますね。ではでは、失礼いたしましております。えっ、日本語が変?またドジってしまいました~。うに~」


第一話「ミツキの秘密」初め(前書き&登場キャラ図)から読む


第二話「カニちゃん危機一髪!」初め(前書き&登場キャラ図)から読む


ミツキ、新ページのお知らせ



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第二話「カニちゃん危機一髪!」の巻 あとがき

第二話「カニちゃん危機一髪!」初め(前書き&登場キャラ図)から読む


第一話「ミツキの秘密」初め(前書き&登場キャラ図)から読む


ミツキ、新ページのお知らせ

その他目次等々は右サイドにございます。→



まずはなにより、書き終えるまで、時間がかかってしまい申し訳ございませんでした。

それに加え、長い話になってしまった事も申し訳ない限りです。

特にクライマックスアクションが終わってからの話が長くなってしまった上、話の展開の起承転結が、崩れてしまっており、読者の方に苦痛を与えるような内容となってしまい、申し訳ない限りです。

短くまとめられず、すんなり起承転結が進まない点で私の文章能力の低さが露呈してしまったようです。

しかし、現時点では、書き終えた事に満足しており、私自身は愛着を持てる作品となりました。

さて、これからの展開ですが、第三話を考え始めておりますが、その合間に短編ミツキ~をいくつか書いてみようと思っております。

掲載が止まってしまっている短編集ダークの再開も考えております。

ではでは、ミツキとタダオも皆様との再会を楽しみにしておりますので、これからもよろしくお願い致します。

えっ?今回のあとがきでは、ミツキは、登場しないって?

申し訳ございません。

ミツキは、現在グ~スカヒャララとお寝んねして…!ん?

ゲッ、ミツキちゃん!いつの間に横に!

ミツキ「うんもう、私が寝てると思って、変な事言って~。私はグ~スカヒャララとじじぁなくスヤスヤと寝てますよっ!」

フニ~、オヒイ様オーバーフルスロットル大激怒だっち~~~~~!

ミツキ「も~、また定番の大袈裟落ちなんだから~。

まあ、それはいいとして、最後まで読んで下さった読者の皆様には、感謝しております。

本当にありがとうございます。レアなミツキファンのために、今後も冒険を続けたいと思っておりますので、よろしくお願い致しま~す!

えっ?私よりエリやルエのファン?

フニ~、それでもうれしいので、今後二人の応援もよろしくで~す!

ではでは、また、お会い致しましょ。皆さん、それまでお元気に~!」

ということで、ミツキ共々、今後もよろしくお願い致します!

そして、ありがとうございました。




前のページ(最終章No.142)    


第二話「カニちゃん危機一髪!」初め(前書き&登場キャラ図)から読む

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第二話「カニちゃん危機一髪!」の巻 最終回No.142

第二話「カニちゃん危機一髪!」初め(前書き&登場キャラ図)から読む


第一話「ミツキの秘密」初め(前書き&登場キャラ図)から読む


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その他目次等々は右サイドにございます。→




田原歌ニ助と貼切ルエは手をつなぎ歌いながら画面の中央まで歩いていくと立ち止まり、お互いの目を見つめあう。


するとモテモテ王子のカニ様役の田原歌ニ助が両手でルエ姫役の貼切ルエの両肩をつかみ、唇を突き出して、ひょっとこの様な表情となる。


ルエは困った表情で歌いだす。


ルエ「カニ様~♪だめだめだめですだめですわ~♪あなたと私はいとこでしょ~♪」


歌ニ助「ルエ姫そんなのいいではないで~すか~♪二人の秘密でチュ~くらい♪」


ルエ「そんなの台本に無いではないですか~♪」


歌ニ助「そんなの関係な~~~いでしょう♪さあさあ、ルエ姫キスしましょう。チュッチュッチュ~♪」




ミツキの部屋


一同固唾をのんで眺めている。


タダオが横のミツキにささやく。


タダオ「ミツキ~、なんだか不穏な空気だっち」


ミツキ「ターちゃん、私もそう感じる。なんだか、いやな予感。でも、助けに行くにも場所が遠いし、この状況じゃ」


タダオ「うに~、確かに」




テレビではカニ様役の歌ニ助が唇を突き出してルエ姫にキスしようとするが、ルエ姫は背中を向けて歌いだす。


ルエ「ラララ、カニ様許されな~いわ。そんな事~♪悲しいけれどお別れね~。二人それぞれ旅立ちましょ~う♪」


歌いながらルエは画面の右側に消えていってしまう。


歌ニ助はその後を歌いながら追いかける。


歌ニ助「待ってよ。ルエ姫。ルララララ~♪」




テレビの前のミツキとタダオはルエ姫が危機を脱したので安堵した表情となる。


ミツキ「ふ~、危なかった。さすがルエ。とっさの機転で危険を回避したわ」


タダオ「うに、だけどこんなんで本番大丈夫かな」


ミツキ「そうね。困ったわ~。だけど、どうしてテレビの前で無理やりキスしようとするのかな。感覚がわからない」


タダオ「おれっちも、わからないさ~」


すると二人の背後のハカセがメガネのフレームを左手の指先でつかむと定位置に定めながら答える。


ハカセ「こういう奴はテレビの前だからこそ、世間で憧れの存在の女性の唇を奪いたいという人種なんだよ。まあ、それによって俺はもてるんだぞ、お前ら雑魚どもと違うんだ。どうだ、うらやましいだろ。と自慢したい、優越感に浸りたいという欲求が人一倍強いんだよ。電車内でいちゃついているカップルと変わりないさ。人が自分を羨んで見ている事に快感を覚え、自分が物語の主人公で自分の周りにいる奴らを見下している。他人の気持ちを考えられないんだな。だからそばにいたり、見ている人間は嫌悪感を感じ、気分が悪くなるんだ。うらやましいと思っていなくても、うらやましいと思っているんだろ。ほら、もっとみせてやろうか雑魚め、という扱いで侮辱されたような気持ちに包まれるんだ。そういう奴らによって鬱積した気持ちを蓄えられ善良な市民でさえも鬱積が爆発し犯罪者になってしまうんだ」


こぶしを握り、興奮しながら話し終えるハカセ。


タダオ「なるほど、さすがハカセだっち。ちょっと感情がこもりすぎて恐い気もするけど」


ツッチー「ああ、ターちゃんの指摘どおりだな。しかし悔しいが、この件においてはハカセの説に同意だな。それも最近、そういう奴がやたら増えてきたようだ。日本なんて世界で武士道からもっとも遠い国かもしれないな。サムライニッポンなんて恥ずかしくて言えないよ。まあでも、ハカセには人の事言うより自分を見ろといいたいがね。人を見下し優越感に浸ってるのは自分だろとね」


ハカセ「何だと!ツッチー、お前こそ自分を差し置いて人を見下している奴だろ。俺様がお前にそういう態度を取るのは世の無礼な奴を懲らしめる為の正義心からなんだよ!」


ツッチー「ハカセの口から正義心という言葉が出るとは大笑いだよ。ヒ~ッヒッヒッヒ」


ハカセ「何だと豚みたいに下品に笑いやがって」


ツッチー「ほら、本性が現れた豚みたいだといって差別しやがって、俺に対してはもちろん。豚に対しても失礼じゃないか。差別野郎め」


また、ハカセとツッチーの口論が激しくなっていく。


酔ったちゅらりんが、刺激されたのか立ち上がるとわけわからず口ずさむ。


ちゅらりん「武士道ニッポン。ガンバレニッポン。刃物持ってオサムライさん気分。気に入らない奴はナイフで刺しちゃうオサムライさんたくさんいるちゅら。サムライニッポン。ヒュンヒュンナイフさばきが、かっこいいらしいちゅら。私は怖いちゅら。サムライニッポン。見た目だけ美しい国ニッポン。私は用無しちゅら。ちゅらちゅらら」


ちゅらりんは卓上の泡盛のビンをつかむと、ラッパ飲みする。


横のワニちゃんとタダオが危険を感じて止めに入る。


タダオ「ちゅらりん飲みすぎだっち。危ないさ~」


ワニちゃん「さあ、ちゅらりん。飲むのはそれぐらいにして座りましょ」


ミツキが横の花美に話しかける。


ミツキ「いつもこうなのですか?」


花美「そうなのよ。この前の夜もこの状態で怖いもの知らずになっちゃうから見ているほうはハラハラよ」


ミツキ「そういえば、あの夜のちゅらりんに近づいてきたよう」


ちゅらりん「ミツキさん、何か言ったちゅら?」


ミツキ「あっ、いやいや、あはは。ちゅらりん飲み過ぎてるから心配なの」


ちゅらりん「ミツキさんが飲みが足りないちゅら、もっと飲むちゅらり~」


揺れる体で泡盛をミツキのグラスに注ぐちゅらりん。


ジョボジョボジョボ~


ミツキ「ふに~」


酔った大造がちゅらりんに話しかける。


大造「ちゅらりん、酒の肴はもう無いかのう。寿司もなくなってしまったわい」


ちゅらりん「それはミツキさんに頼んだほうがいいちゅらり」


大造「ほうミツキさんはおいしそうだが、食べられないぞ」


ちゅらりん「そうちゅらか」


ミツキ「ふにふに、なんで私が食べられる展開になるの~。話がわからなくなってきた~」


横のタダオが噴出しそうに口を片手でふさぎ、肩を震わせている。


タダオ「ぷっ、ぷぷ」


ミツキ「ターちゃん、おかしくないでしょ!」


タダオ「ぷぷっ、わ、わ、わらってないさ~。ぷぷぷ」


ミツキ「うんもう~。ターちゃん酔いが足りないようだから、この泡盛飲んで頂戴ね。はい」


タダオの手に泡盛がなみなみと注がれたグラスを渡すミツキ。


タダオは油断して泡盛のグラスを受け取ってしまう。


タダオ「ふっ、ふに~~~」


ミツキ「二コリ」


とほっとした途端、ミツキの背後から大造が声をかける。


大造「ミツキさん、ちゅらりんが注いだからにゃ。わしも注がにゃ不公平だな。ヒィィ~~~ックっと」


花美「もう、あなたいい加減にしなさいよ」


大造は花美の声が聞こえるのか聞こえないのか、平気な顔でグラスに日本酒をなみなみと注ぐとミツキに手渡す。


大造「ミツキさん、さ、さ、遠慮せずにワシの日本酒も飲んどくれ。ほい」


ミツキは油断して日本酒のグラスを受け取ってしまう。


ミツキ「えっ、あっ、うっ、うに~~~」


タダオ「よかったよかった。仲間だっち」


ニコリ


ミツキ「ターちゃん!」


ギロリ!


ミツキ「そんなによかったなら、もう一杯ど~う?」


ニコリ


タダオ「はっぷぷぷ~、さて、テレビテレビ」


ミツキ「うんもう、なんだか釈然としないけど、テレビの方が今は重要か」


テレビを眺めながらグラスの日本酒を仕方なく飲むミツキ。


グビグビ


ミツキ「ん?結構おいしい!ヒクッ!…あっ、私としたことが。ふに~。ヒクッ!」




ミツキたち一同は、ひと段落すると、またテレビに目を向ける。


テレビではセットが入れ替わる作業をしている。


画面が切り替わり司会者二人の画面に切り替わると女性司会者が笑顔でカメラに向かって話す。


女性司会者「では、舞台の準備の間、ちょっくら内緒で舞台裏のカニ様を覗いてみましょうか。うふっ」


女性司会者がカメラに向かって、悪戯っぽいウインクをするとともに画面が切り替わり、舞台裏に侵入した手持ちカメラからの映像が映される。


やや暗く大道具などが置かれた舞台裏。


画面奥には先程の明るい舞台が映っており、入れ替え作業をしている。


その手前に二人の人影が見え、何か言い合っている。


どうやらカニ様こと田原歌ニ助と貼切ルエのようだ。


カメラがズームすると、いつもの爽やかな表情が消えうせた恐ろしい目でルエをにらんでいるカニ様の顔が映し出され、ドスの利いた小声が響き渡る。


歌ニ助「おい、何で俺様に逆らうんだ!恥をかかせやがって。俺様のおかげで舞台に出ることができるんだぞ。何様だと思っていやがるんだ。俺様に逆らったらどうなるかわかっているんだろうな」


ルエ「そんな、逆らってなんかいません。ただ、台本と違うので戸惑ったまでなんです」


歌ニ助「何だと!大物スターに口答えするな!生意気女め!俺様はね。お前なんかと違って苦労してここまでのし上がって来た大スターなんだぞ。お前なんか苦労しらずの生意気女が逆らえると思うな!これ以上生意気な口を利いたら芸能界から締め出してやる。それとも、それが嫌だったら。残るは・・・ヒッヒッヒ」


ルエの腕を執拗に撫で回すカニ様のシルエット。


震える手持ちカメラの映像。


画面が慌てるように切り替わり、硬直した観覧席が映される。


一部のおしゃれ奥様は昏倒したり、失禁したりしており、おしゃれ奥様と程遠い状態に陥ってしまっている。


後方に座っている若い女の子やルエちゃん、カニちゃんの親衛隊達は怒りの表情を浮かべている。


すぐにまた画面が切り替わり、真っ青になった二人の司会者がどう反応していいのかわからず、とりあえず冷や汗の浮かんだ作り笑顔を見せると男性司会者が、震える口を開く。


男性司会者「で、で、では舞台の準備ができたようですので第二部の始まりでででで~す」




テレビで見ているミツキ達一同も硬直してしまっている。


ミツキ「ルエになんてことを…」


タダオ「何も悪い事していないのに酷すぎるさ~」


ワニちゃん「ショ、ショックだわ。笑顔の素敵なカニ様がこんな人だったなんて…」


ハカセ「所詮、大スターなんてそんなもんさ。みんながちやほやしてるからお高くとまってるのさ」


花美「苦労してここまで来た人だから、今まで尊敬していたのに、私もショックだわ」


ツッチー「確かに苦労してるんだろうが、自分の苦労が一番で他人の苦労なんて目に入っていないんだよこいつは。同じ人間なのに自分だけが偉いと勘違いしていやがる」


大造「なんじゃい?ヒィ~~ックっと。また怪獣かい」


花美「怪獣より性質悪いわ」


ちゅらりん「怪獣ちゅらか~。カニ様怪獣はおいしいちゅらか~」


大造「ヒィィィ~~ックっと、カニ様はおいしそうな名前だが食べられないぞいちゅらりん」


ミツキ「今度はエリが心配。変なことになんないといいけど。どうしよ~」


タダオ「いざとなったら遠いけれど駆けつけるっち」


花美「私、お酒飲んでないから、また車出せるわよ」


ミツキ「ありがとうございます」


タダオ「とりあえず今は見守るしかないさ~」


ミツキ「うん」


固唾を呑んで見守る一同。




テレビ画面は背景に先程の森から、西洋のお城が見える花畑の絵の舞台に入れ替わっている。


今度は左袖からお姫様姿の蟹原エリが右手にエリ専用ホワイトタイガーベイビーをはめ、歌いながら歩いて登場する。


エリ「ルンランルン♪今日はお天気ルンランルン♪さあさあ、ベイビー一緒に遊びましょ」


エリはお花畑の中央に座るとエリの周りに植えられている花々が楽しそうに踊りだす。


エリの右手のホワイトタイガーベイビーも花と一緒に踊りだす。


エリ「お花さんたち、こんにちは♪ベイビー一緒に摘みましょか♪チョキチョキチョキチョキチョ~キチョキ♪」


エリはベイビーのハサミ状の手で楽しそうに踊っている花を切って摘んでいく。


ジョキッ!


ジョキッ!


すると舞台の右方向から、爽やかなカニ様こと田原歌ニ助の歌声が聞こえてくる。


歌ニ助「ララララ~ラ♪僕はモテモテ王子のカニ様さ~。今日はどの姫誘おうか~♪」


歌とともに馬のひづめの音が響いてくる。


パッカパッカ


パッカパッカ


パッカパッカ


ひづめの音が大きくなると舞台の右袖から張りぼての白馬に乗った爽やかなカニ様が登場する。


馬上のカニ様は花を摘んでいるカニ姫を見てうっとりとした表情となる。


歌ニ助「ああ、なんと可愛いお姫様~♪この出会い~は、きっときっと運命さ~♪」


歌ニ助は白馬から降りると花を摘んでいるエリの方へ優雅な足取りで歩いていく。


ルララララ~ン♪


エリは歌ニ助に気がつとく顔を向け歌いだす。


エリ「あらあら、あなたは誰ですか~♪」


歌ニ助「ぼ~くはモテモテ王子様~♪かわいい貴方に一目ぼれ~」


エリ「まあうれし~♪それでは仲良くお花を摘みましょチョ~キチョキ♪」


歌ニ助「お花摘むのもいいけれど~♪仲良くチュッチュッいたしましょ~♪」


歌ニ助が両手でエリの両肩を掴むとひょっとこの様な表情となって顔を近づけていく。




ミツキ「エリが困った表情になってる。大変、きっとさっきと同じ台本にない展開になってるかも」


タダオ「カニ姫大ピンチだっち」




テレビでは困った笑顔でエリが歌っている。


エリ「そんなの台本にないですわ~♪ベイビーいるのでだめですわ~♪ベイビーと一緒にお花を摘みましょチョッキチョキ~♪」


歌ニ助「子供じゃないでしょ、そんな虎の縫いぐるみな~んて捨てなさい~♪さあさあ、カニ姫、大人の恋を楽しみましょ~♪」


歌ニ助はエリが大事そうに持っているエリ専用ホワイトタイガーベイビーを邪魔そうな目で見るとエリから取り上げて、お花畑の奥へ放り投げてしまうとひょっとこの様な表情をエリの顔に近づけていく。


ルララララ~ン♪




ミツキ達一同


「エリ、逃げて~」


「カニ姫大ピンチだっち~」


「早く逃げるんだ~」




ルラララ♪ラ~?ン!


次の瞬間テレビのステレオスピーカーから大音響が響き渡る。


エリ「私のベイビーになんてことするのーーー!」


バシッ!


エリの怒りの平手打ちが歌ニ助の頬にヒットするとともに、歌ニ助の何が起きたかわからない、ひょっとこの様な表情が勢いよくテレビカメラに向かって猪突猛進して飛んでくる。


フナララ~ッ!バンッ!


歌ニ助の度アップ唇と驚いたような目が画面を多い尽くすとともにレンズにひびが入る。


ピリピリピリ


パリン!


テレビカメラが壊れたのか画面が一瞬砂嵐に包まれると観覧席の画像に切り替わる。


観覧席ではショックで倒れたおしゃれ奥様達が担架で運ばれており、その後方では若い女性たちがエリを尊敬の眼差しで眺め、ルエ、エリの親衛隊達は立ち上がって声を張り上げ、舞台に殺到しようとしている。


「カニちゃんを救うんだ~」


「カニ様野郎にトドメを刺すんだ~!」


ヤンヤヤンヤ


デンドコデン


画面が慌てるように切り替わり続ける。


放り投げられたホワイトタイガーベイビーを救い出すエリとそこに駆けつけるルエが映るとまた切り替わる。


カメラから引き剥がされ袋叩きにあっている歌ニ助が映るとすぐに切り替わる。


慌てふためいている司会者が映ると切り替わり、最終的にお花畑の小鹿とリスの絵の横に”しばらくおまちください”の文字が書かれた静止画に落ち着く。




ミツキ達一同は安堵した表情となっている。


タダオ「カニ姫危機一髪だったっち~」


ミツキ「本当、無事に終わって何よりだわ。ふぅ~」


花美「でも、エリちゃんあんなことして大丈夫かしら」


ツッチー「大スターに逆らったらおしまいの芸能界。カニちゃんの危機はこれからかもしれないな」


ワニちゃん「カニ様の方が危機かもしれないわ。いくら大スターでも、あんな本性見せられたら、私でさえ嫌いになっちゃったからもうおしまいね」


ハカセ「おごれる者久しからずだな。ツッチー筆頭に皆の衆、これを教訓に慎ましく生きることだな」


ツッチー筆頭に皆の衆「それはお前だろうが!」


ハカセ「ハップハップ」


大造「ヒィ~~ックと。これにて一件落着かな。ちゅらりん祝杯あげようぞ」


ちゅらりん「祝杯祝杯…あれ?もうお酒ないちゅらり」


タダオ「ミツキ~、迎えに行こうっちか」


ミツキ「そうだねターちゃん」


花美「じゃあ、私車出すからみんなで行きましょう」


タダオ「なんだか花美さんだけ働かせてしまって申し訳ないな~」


ミツキ「私だけタクシーで行くから大丈夫ですよ。そうそう、虎尾須さん呼んでみる」


花美「いいからいいから、みんなで行って戻ってきて二次会開始と行きましょう。虎尾須さんもその時呼べばいいじゃない」


大造「ついでに酒も買ってこようぞ。ヒッ、ヒッ、ヒィ~~~クっと」


ちゅらりん「おちゃけだおちゃけ、レッチュラ・ゴーゴー」


ミツキとタダオ笑顔で目を合わせると互いにうなずく。


一同は立ち上がると、順次トイレで用を済まし、にぎやかにそれぞれ話しながら外へ出て行く。


明かりの消されたミツキの部屋には、現れたばかりの夜空に浮かぶ三日月の光が優しく照らし、三日月の横には誰も気がつかない程小さく、光を反射しているフライジュワエースを乗せた宇宙船が遠ざかっていき、月の影に消えていく。






後日


カニ様こと、田原歌ニ助はどうなったのか、テレビにも舞台にも出演しなくなり、舞台”モテモテ王子、カニ様の大冒険”は”フックラ王子タコ様の大冒険”と名前と主演男優を変更し、そのコメディー調の舞台にはルエ、エリが仲良く競演し、子供たちに大好評となった。


その観覧席には親子連れに混じってミツキ、タダオ、万栄荘の一同、タクシーの運転手、虎尾須、新春出版の山下、カメラマンの篠川、野生堂広報部の愛田部長、ルエ&「エリの親衛隊達が子供たちに負けじと熱心に舞台を眺めている。


カニ姫「カニ姫だぞ~、チョ~キチョキ」


観覧席の良い子のみんな「チョ~キチョキ」


カニ姫「ベイビーも一緒にチョ~キチョキ!」


良い子のみんな「チョ~キチョキ」


カニ姫「タコ様、ルエ姫も一緒にチョ~キチョキ!」


タコ様、ルエ姫、良い子のみんな「チョ~キチョキ!」


エリ「さあさあ、みんなでチョ~キチョキ!」


ミツキもチョ~キチョキ!


タダオやその他面々もやや困ったり、照れた感じでチョ~キチョキ!


エリ「読者のみんなもチョ~キチョキ!」


チョ~キチョキ!


チョ~キチョキ!


タダオ「ふに~、疲れるっち~」


ミツキ「さあさあ、ターちゃん。チョ~キチョキ!」


タダオ「うに~~~、チョ~キチョキ~!フニ~」




ミツキの胸に下がる箱庭ペンダント


その中の丸太小屋モニター室で、じっちゃんとばっちゃんがお茶を飲みながら外の様子を楽しげに見ている。


じっちゃん「わしらはここにいてよかったよかった。あんなのにつき合わされちゃ、たまったもんじゃないからな。はっは、タダ坊気の毒に。はっは」


ばっちゃん「そんな事いって、あなたもやりたいんじゃないのですか?」


じっちゃん「ん?そうか?そんな事はないぞい」


ばっちゃん「また、照れちゃって~。さあさあ、私たちもタダで見せてもらっているからには付き合いましょうよ。チョ~キチョキ!」


じっちゃん「ふに~~~!ワシはそんなことせんぞい!」


ばっちゃん「ほら、じっちゃん!チョ~キチョキ!」


じっちゃん「チョ、チョ、チョ…ふに~、ワシとした事が危うくやりそうに。脅威のカニちゃんウイルスじゃ~」


ばっちゃん「まったくじっちゃんは大げさなんだから~、もう。チョ~キチョキ」


じっちゃん「ふに~、チョッ、チョッ、チョッ、ハプハプ、うに~~~~!」




チョ~キチョキ!


チョ~キチョキ!


チョ~キチョキ!




第二話「カニちゃん危機一髪」の巻
終了



前のページ(No.141)  あとがき


第二話初め(前書き&登場キャラ図)から読む

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第二話「カニちゃん危機一髪!」の巻 No.141

第二話「カニちゃん危機一髪!」初め(前書き&登場キャラ図)から読む


第一話「ミツキの秘密」初め(前書き&登場キャラ図)から読む


ミツキ、新ページのお知らせ

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数日後の休日の昼下がり


万栄荘の正面に建つマンション五階のミツキの部屋


ミツキとタダオ、それに万栄荘の大家夫妻である栄大造と花美、住人のワニちゃん、ツッチー、ちゅらりん、ハカセが集まっている。ミツキとタダオを除く面々は初めて来たもので、もの珍しげにミツキの部屋やベランダからの風景を眺めたりしている。


一通りミツキの部屋の見学が済むと、寿司やビールビン等が置かれた木のテーブルを囲む形で、床の上に敷かれた座布団に銘々座る。


ハカセはなぜか顔や腕などいくつかの箇所に絆創膏を貼っている。


頃合いを見計らって若竹色のワンピース姿のミツキが一同を見ながら口を開く。


ミツキ「今日は皆さんお集まりいただいてありがとうございます。予定ではエリとルエも参加のはずだったのですが、急遽仕事が入ってしまったので」


ハカセ「残念だなぁ。エリちゃんとも再会したかったし、ルエちゃんとも会える事は楽しみにしてたんだよな~」


ミツキ「ごめんなさい。なんせあの二人は今や売れっ子なので」


ワニちゃん「うらやましいわ。美しさにかけては私もそう変わらないのに。どう違うのかしら」


ハカセ「根本的に違うような気がするけどね」


ワニちゃん「あら、ハカセ!なによ私が男だからって事?それは差別よ」


ハカセ「差別とは違うって、事実だよ」


ワニちゃん「ふん、そういう見方をしている事自体差別よ。ハカセあんまり生意気なことを言える立場じゃないでしょ。この前の寝言のせいでみんなから袋だたきにあったのに、まだ懲りていないようね」


ハカセ「うく~、なんだか悔しい。寝言は寝言でみんなだってああいうこと言ってるかもしれないんだぜ。おれはたまたま、あの夜、みんなを守るために疲れてしまったがために寝言が大きくなってしまったんだ」


ツッチー「なにうまいこと言っているんだ。ハカセの寝言はいつものことじゃないか」


ハカセ「ふんだ。まあ、寝言のことは置いといて、俺はね、あの夜の活躍によって、かの宇宙人愛好クラブ”キングウヅラーズ”からお呼びがかかって体験談を披露することになっているあこがれの存在という身分なんだよ。君らそう簡単に俺様を馬鹿にしちゃいけねえよ」


ツッチー「まったくそれくらいのことでいい気になりやがって。真相は宇宙船の中で恐怖のあまり気絶していただけだろうが」


ハカセ「なにっ!気絶とはなんだ!俺様はね、宇宙人と戦った勇者なんだよ。君らみたいにスタコラサッサと逃げてしまっている腰抜けとは大違いなんだよ。まったく」


ツッチー「何が腰抜けだ。俺達は仕方なく避難していただけなんだよ。みんなで頑張ったのを自分一人が英雄になったつもりになりやがってとんだ勘違い野郎だぜ」


ミツキとその右側に並んで座っているタダオ、左側に座っている花美の三人は苦笑いの表情を浮かべて顔を見合わせている。


花美の横の大造はあぐらをかいたまま、いつの間にか寝に入ってしまっている。


ハカセとツッチーの間に座っているちゅらりんは困った表情になっている。


ちゅらりん「ちゅっ、ちゅら、ちゅちゅら」


タダオの右横にいるワニちゃんがそれを見て声をかける。


ワニちゃん「ちゅらりん、またうるさい二人の間に座っちゃっているんだから。さあさあ、こっちに避難してきなさい」


ちゅらりんは口論し続けているハカセとツッチーの間から脱出して、ワニちゃんとタダオの間に座る。


タダオ「ちゅらりん、またもや災難だっち。こないだの夜の再現だなこれは」


ミツキ「あっ、そうそう、ちゅらりんさん」


ちゅらりん「あっ、は、はい。な、なんでしょう?ミツキさんに声をかけられるとは光栄です」


ミツキ「そんな光栄だなんて恥ずかしいわ」


ちゅらりん「わ、私はルエさんやカニちゃんさんより、どちらかというと昔からミツキさんがいいなと思っていて親近感を持っていたので、本当にお会いできてうれしいです」


ミツキ「えっ、そうなの?ルエやエリに悪いけど、二人よりいいなんてめったに言われないからうれしいわ。ちゅらりんさんありがとう」


ちゅらりん「その、あの、二人より人気がない所がなんだか好きで親近感を持っているので・・・あっ、なんだか失礼なことを言っちゃったみたいで」


ミツキ「うにぱっ」


呼吸のリズムが一瞬つっかえるようになるが、何とか立て直し苦笑いをするミツキ。


ちゅらりん「今日もミツキさんだけお仕事が入らなかったのですか?・・・あっ、また失礼なことをいっちゃた。ああ、どうしよう」


ミツキ「あぱあぱ、うにに、はっぷはっぷ」


呼吸が一瞬苦しそうになるが、直ぐにこわばった笑顔をみせるミツキ。


申し訳無さそうな表情のちゅらりん。


タダオ、ワニちゃん、花美は二人のやり取りをおかしそうに眺めている。


大造は花美の横であくらをかいて寝に入っている。


その向こうでハカセとツッチーは相変わらず激しく口論している。


ミツキは申し訳無さそうな顔をしているちゅらりんに苦笑いを向け話しかける。


ミツキ「うにに~、確かに私だけお仕事が入らなかったの。本当だから致し方ないわ。ちゅらりんさん、私はそんなんで怒らないから気にしないで」


ちゅらりん「すみません。私っていつもドジばっかりなもので」


ミツキ「いいのいいの。それくらい。逆に正直に言ってくれて気持ちがいい」


タダオ「ちゅらりん。ミツキも同じくドジばっかりしてるから、気にしなくていいさ~」


ミツキ「ターちゃんだって仲間でしょ」


タダオ「うに~、仲間」


ミツキ「あ、そうそう、それでね。ちゅらりんさん」


ちゅらりん「あっ、はい。なんでしょうか?」


ミツキ「あの夜、あの森に現れた怪獣だけど。ちゅらりんに対してだけは暴力を振るおうとしなかったでしょ」


ちゅらりん「あの時、酔っ払っていたのでうろ覚えなんですが、確かに怪獣の上に私が乗ってイコイコした覚えがあります。あっ、それとなんだかわからないですが、落ちた時に助けてくれたような覚えもあります」


ミツキ「そうそう、そうだったのよ。きっとね。あの怪獣、ちゅらりんさんが優しく接してくれたから、本来の優しさを取り戻したのだと思うの。きっとちゅらりんさんに感謝してるはず。だから助けてくれたのよ」


タダオ「ちゅらりんは怪獣を癒すことができる不思議な力をもってるっち。ただものじゃあないさ~」


ワニちゃん「確かにそれは言えるかも、ちゅらりんは現実的観点からは観測できない能力があるのよね」


花美「猛獣すら癒す力は尊敬に値するわね」


ちゅらりん「いや、そんな、あの、もしそんな力を持っていても現実社会では役立たないし・・・そういえばあのかわいい怪獣さんはどうしたのかな?」


ミツキ「元気にしてるから心配しないで」


ちゅらりん「えっ、あの、ミ、ミツキさん知っているのですか?」


ミツキ「えっ、あっ、あの、その、まあ、あはは」


タダオ「ミツキは動物的感がすごいから、きっとわかるんだっち」


ちゅらりん「ミツキさんも私と同じく現実社会では役立たない能力をお持ちなんですね」


ミツキ「うに~、確かに」


花美「まあまあ、そういうことでそろそろ乾杯致しましょうか」


ミツキ「はあ、でも」


困ったような表情のミツキの視線の先ではハカセとツッチーが、相変わらず口げんかしている。


花美はミツキの視線の先でうるさく口論しているハカセとツッチーの二人を見てあきれたような表情になると、ミツキに笑みを見せてからハカセとツッチーの方を振り向き、厳しい表情となり、大きな声を出す。


花美「あなたたち!せっかくミツキさんが呼んでくれたのだからいいかげんに、静かになさい!」


あまりの迫力にハカセとツッチーは固まってしまい、その他ミツキとタダオはじめ万栄荘の面々も驚いた表情となってしまって、花美の横で寝ていた大造はというと、後ろにひっくりかえり床に頭を打って痛そうにしている。


ハカセ「あっ、すみません。ついついこのミスター・ピッグ君がやかましく突っ掛かってくるもので相手にしたのが馬鹿でした」


ツッチー「何言っていやがるやかましいのも突っ掛かってきているのもお前だろ。ちきしょう、自分だけいい面見せやがってよ。それに加えてカニちゃんルエちゃんがいないって不満言いやがって、何様だと思っていやがるんだ」


ハカセ「何だと、俺様は何様でも無く俺様だ。お前みたいな奴とは格が違うんだよ」


花美「ほらまた、下らないことで喧嘩するんだから。騒々しいったらありゃしない。確かにカニちゃんもルエちゃんもいないのは寂しいけどミツキちゃんがいるじゃない。そんなこと言ったらミツキちゃんに失礼でしょ。ミツキちゃんも一応はカニちゃん、ルエちゃんと同じモデルなんだからね」


ツッチー「あの、花美さん・・・」


ハカセ「一応はっていうのも失礼じゃ・・・」


花美「えっ、あら、確かにそうね。あはは、ごめんね、ミツキちゃん」


ミツキ「うに~、まあそれはいいですけど、そろそろ、ねっ、ターちゃん」


タダオ「うにっ、乾杯だっち。寿司が冷めちゃうさ~」


ミツキ「そうそう、冷める前に食べましょ」


ハカセ&ツッチー「寿司って冷めるんだっけ?」


二人、首を傾け疑問顔を見合わせる。


タダオ&ミツキ「うに~」




一時間後


寿司はほとんど平らげられ、宴はたけなわとなっている。


ガヤガヤ、ムシャムシャ


ペチャクチャ、ゴクゴク


タダオはコップのビールを空けると腕時計を見て、横で寝むそうにしているミツキに話しかける。


タダオ「ミツキ~、お昼寝してないから眠いっちか。そろそろテレビの時間じゃないかな」


ミツキ「うに~、ん?あっ、そうそう、そうだった。ターちゃんありがとう。ええと、皆さ~ん、宴会中ですが、エリとルエが生出演する番組が始まるのでテレビ点けますね」


みな、酔っ払っていて聞いているのかいないのか分からない状態なので、ミツキはかまわず居間の隅にあるテレビにリモコンを向け送信する。


画面には、人気テレビ番組「おしゃれ奥様貴賓席」の洋風の室内セットが映し出される。


スピーカーからは女性コーラスのオープニングテーマ曲が聞こえている。


セットはレースのカーテンがかかった張りぼての窓、その向こうにはルネサンス期様式の庭園が遠くまで広がっている絵、部屋の隅には大きな花瓶に生けてある派手な花々。


室内は白いソファーが2脚、卓上に花が飾られている白いテーブルを挟むようにL字型に配置され、向かって左側に男性と女性の司会者がブルボン王朝貴族の格好で座り、カメラに向かってにこやかに頭を下げる。


一拍おいてから男性司会者が口を開く。


男性司会者「テレビの前とご観覧にお越しいただきましたの美しき奥様方こんにちは。ようこそ、おしゃれ奥様貴賓席へ。本日も皆様方の貴賓席をご用意させていただきましたので、ごゆるりとおくつろぎながら、ご鑑賞くださいませ」


続けて隣の女性司会者が口を開く。


女性司会者「えー、それでは本日のおしゃれゲストの方をご紹介致します。本日のおしゃれゲストは、貴賓席の奥様方にお似合いのイケメン実力派ミュージカル俳優、田原歌ニ助(たはらかにすけ)さんと奥様方同様今をトキメク美しき淑女のお二人、蟹原エリさんと貼切ルエさんです」


さわやかな笑顔でカメラに向かって会釈する三人。


田原歌ニ助が王子様でエリとルエはお姫様のグリム調貴族の装いで衣装を統一している。


エリ&ルエ「おしゃれ奥様方、こんにちは」


画面が一瞬切り替わり、ツンとした表情でエリとルエをライバル視して見ているおしゃれ奥様達と、後ろの方で蛍光色のハッピとハチマキをして応援している若人達と、素直に憧れの目で見ている女の子達が座っている観覧席の様子が映される。


ハチマキの若人達がそれぞれ声をあげる。


「カ~~ニちゃ~~ん!」


「ル~~エちゃ~~ん!」


画面がまた切り替わりカメラ目線の田原歌ニ助が映されると共にテレビの前と観覧席のおしゃれ奥様方に向かって歌の挨拶をする。


田原歌ニ助「ララララララ~~♪おしゃ~れ奥さ~ま~♪ラララビュ~ティ奥さ~ま~、ラララ~、シュ~ビルバ~、ああ~、な~た~のハ~ト~を~♪スマッシュッ!ビ~ルバ~ララララ~~ラララ♪こんにちは、おしゃれ奥様。田原歌ニ助です。奥様の唇にロ~ックオ~~ン♪ルェディ?イェッス!レツゴー!シュビルバッ・・・チュッ」


カメラに向かって投げキッスと共にウインクをする田原歌ニ助。


カメラが一瞬切り替わり、うっとりと、とろけた表情のおしゃれ奥様達と後ろの方で蛍光色のハッピとハチマキをして白けた表情をしている若人達と、素直に笑っている目で見ている女の子達が座っている観覧席の様子が映される。


画面が切り替わるとエリとルエ、田原歌ニ助の笑顔のスリーショットが映される。


田原歌ニ助はチラリチラリとさりげなくエリにお色気のある流し目視線を送っているような様子が垣間見れる。


ミツキの部屋の一同はエリとルエがテレビに映しだされたので、画面に釘付けになる。


エリはカニピンクのお姫様ドレス姿で膝の上に火傷跡を修繕したエリ専用ホワイトタイガーベイビーをちょこんと座らせている。


ルエはルエむらさきのお姫様ドレス姿でいつもより控えめな様子で座っている。


大造とちゅらりんは、酔いがだいぶ回ってきたのかふらふらしながら半開きの目で見ている。


相変わらず言い合っていたハカセとツッチーは画面を見て目を見開く。


ハカセ「あっ、カニちゃんにルエちゃんだ」


ワニちゃん「それもいいけど、歌ニ助さんと一緒に座っているなんて嫉妬しちゃうわ」


ツッチー「というかカニちゃん危ないんじゃないか?歌ニ助の奴、モテるからって、自信ありげな怪しいフェロモン光線をカニちゃんに向けているのが画面から伝わってくるぞ」


タダオが横で見ているミツキの耳元でささやく。


タダオ「ミツキ、ツッチーが言ってるように、歌ニ助怪しくないかな。もしかして・・・」


ミツキもタダオに小声でささやく。


ミツキ「うん、ヘンタリッチ星人が乗り移っている可能性があるかも、テレビ画像だけだと確かめようがないけど、もしそうだったら大変。どうしよう」


タダオ「うに~、やばいな。でも、いくらなんでも放映中に変態行為はできないさ~。しばらく様子を見てみようっち」


ミツキ「そうね。ルエも一緒にいることだし大丈夫だと思うけど・・・」




テレビ画面


男性司会者「さて、本日お三方にお越しいただいたのは、この度、ご覧いただいておりますチャンネルJTVにて劇場中継放映予定の歌ニ助さん主演の短期不定期公演の人気お色気メルヘンミュージカル”モテモテ王子、カニ様の大冒険!”最新作”カニ姫危機一髪!”に蟹原エリさんと貼切ルエさんがゲストとして出演が決定されまして、どこよりも早く奥様方にお知らせ致したいと思いましたからでございます」


女性司会者「歌ニ助さん扮するモテモテ王子カニ様は、今回エリさん、ルエさんという両手に花の展開で、お馴染みの登場人物カサゴ姫とガンガゼ姫の嫉妬が入り交じりドキドキものですね」


歌ニ助「いやぁ、その通り。今回は大変ですよ~。舞台は7月の一週間限定ミュージカルですのでねっ。奥様。お見逃しないように」


ニヤニヤと横に座るエリを見る歌ニ助。


困ったような雰囲気を漂わせた笑みを見せるエリ、歌ニ助の視線を柔らかく反らすように膝上のベイビーの頭をなでるとルエの方を見る。


エリの困った様子を見てルエが口を開く。


ルエ「私は従兄弟(いとこ)の役ですので、残念ながらカニ様とのロマンティックシーンが無いのですよ~。その代わりエリ扮するカニ姫とカニ様とのロマンティックシーンがありますので私も楽しみにしておりますが、カニ姫に変な事したら、いくら歌ニ様でも許しませんよ~」


冗談なのか本気なのか分からない笑みを見せるルエ。


エリ「本当はルエの方がロマンティックシーンはお似合いなのですが、私は名前で選ばれた様で申し訳ない限りです」


ルエ「また~、謙遜しちゃって~」


エリ「そうじゃないよ~。チョ~キチョキ」


ミツキの部屋


ハカセ「あれ?そういえばミツキちゃんには出演依頼はなかったの?」


ミツキ「うに~、そうですね」


ワニちゃん「さっきも似たようなこと話してたでしょ」


ハカセ「聞いていなかったからしょうがないじゃないか」


ツッチー「俺も聞いていなかったな。しかし、ハカセみたいに失礼な聞き方はしないな」


ハカセ「失礼?俺様はそんなつもりで言った訳じゃないぞ」


ツッチー「それすらもわかってない救いようが無い馬鹿だな」


ハカセ「なんだと、俺様は俺様が言ったことはちゃ~んと心得て言っているつもりだ。正直なだけだよ」


ツッチー「その何も考えていない正直が救いようが無いんだよ」


ハカセ「なんだと!じゃあ、おい、ツチブタ野郎。貴様だったらなんていうんだ」


ツッチー「ん?俺か?俺だったら、聞くんじゃ無くて相手の傷ついている心を和らげることを考えるな。ミツキちゃん!人気なくったって歌が下手だって、いいじゃないか。ファイト!ってな」


ミツキ「うにっ」


ミツキ、困ったように苦笑い。


ハカセ「おい、それこそ一層ミツキちゃんのことを傷つけてしまうじゃないか。ええ、だけどミツキちゃん歌が苦手なの?」


ミツキ「ふにっ」


ツッチー「いやいや、それは例えだよ。ミツキちゃんの歌は聞いたことが無いからわからないけど下手でも別にいいじゃないの」


ハカセ「相変わらず、いい加減な奴だな。きっと話の9割は根拠の無いホラなんだろうな。ツチブタが法螺貝吹くなんて、想像しただけで皆、大笑いだよ。ヒ~ッヒッヒ。く、苦しい!ゼ~ゼ~。ふぅ~」


ツッチー「まったく人の揚げ足を取るのが上手い嫌味な野郎だぜ。ホラと空想の区別もつかねえとはロマンが無い男だなぁ~」


ハカセ「なんだとっ!ミツキちゃんの歌が下手だと勝手にこしらえた空想のどこがロマンだ。ミツキちゃんの歌が本当に下手だったら酷いじゃないか」


ワニちゃん「もう、あんたたちいいかげんになさいよ」


花美「そうよ。あんたたちが口を開くごとにミツキちゃんの傷が一層深くなるばかりだわ」


ハカセとツッチーはしまったという表情で互いに顔を見合わせてから恐る恐るミツキの事を見て謝る。


ハカセ&ツッチー「すみません」


ミツキ「あ、あの、別にそんなことで傷つかないので、いいですけど。話がおおげさになり過ぎて一人歩きしてしまっているのが怖くて」


タダオ「ミツキは本当にいい奴だっち。カニちゃん、ルエちゃんが人気になっていることを心から喜んでいるっち。ハカセとツッチーはミツキが気にしていない事を気にするような話の流れに一人歩きさせてしまったから、ミツキが困ってしまってるっち」


ツッチー「う~ん、そうか~。わかるようなわからないような」


ハカセ「まあ、どちらにせよ悪かったかも。まだまだ俺も修行が足りないな」


ツッチー「まったくそうだ。無神経すぎるぜ」


ハカセ「なんだと無神経なのはお前だろ。女心を察することができないからいつまでもモテないんだよ」


ツッチー「モテない奴にモテないとは言われたくないね。モテないのにモテると思い込んでいるお前の方が無神経だろ」


ハカセ「なんだと、俺は本当にモテるんだよ。それに気が付かないお前の方が無神経だろ」


また、言い合いが始まったので、一同あきれた表情で二人を見守る。


ミツキ、タダオにささやく。


ミツキ「流石ターちゃん、ありがとう」


ニコリ


タダオ「だけど、確かにミツキの歌って聞いた覚えがないような・・・」


ミツキ「ふぐ~、ターちゃんだってそうでしょ。中学校の時、クラス対抗合唱大会では、音痴な二人、仲良く口パクするよう指導受けた仲じゃない」


タダオ「ふにっ、そう言えばそうだったっち。ツッチー図星か。しかし、それはともかく、おれっちがハカセとツッチーと同じこと言ってたら、ミツキ姫の遠慮ない雷と雹(ひょう)の攻撃に見舞われて病院送りとなってしまっていたかもしれないさ~。怖い怖い」


ミツキ「も~、ターちゃん!」


ギロッ!


タダオ「ウッ、ウニ~~~!ん?何かはじまりそうだっち」


テレビ画面を指さすタダオ。


ミツキ「うんもう・・・ん?あっ、本当だ」


テレビ画面では司会者の二人がカメラに向かって笑顔を見せている。


ミツキ、タダオその他万栄荘の面々は酔っ払っている大造とちゅらりんは別としてハカセとツッチーも画面に注目する。




テレビ画面


何かの準備のためか田原歌ニ助、エリ、ルエが立ち上がり画面の横に歩いて行き消えると、男性と女性の司会者がカメラ目線で座っているショットに切り替わる。


一拍置いて男性司会者が口を開く。


男性司会者「ということで、これから田原歌ニ助さん、蟹原エリさん、貼切ルエさんのお三方が、なんとこの番組で舞台の見所の数シーンをダイジェストで奥様方の前で披露して下さいます」


女性司会者「では、モテモテ王子、カニ様の大冒険。カニ姫危機一髪!の巻で~す」


画面が切り替わると、木々の間から遠くに西洋のお城が見える森の中の絵が背景に描かれている簡易なセットが映し出される。


観客の拍手がパラパラと聞こえる。


するとテレビのステレオスピーカーの左側から拍手の音を打ち消すように田原歌ニ助のよく通る歌声が聞こえてくる。


「ララララ~ラ、シュビルララララ、ウンランルン♪」


歌声が段々と迫ってくると、画面の左側からグリム調の王子様の衣装を着て歌う田原歌ニ助と同じくお姫様姿で笑みを見せている貼切ルエが手をつないでスキップをしながら現れる。


「ララララ~ラ、シュビルバラララ、リンランルルルン♪」




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